水紅色に銀の雨を刺す針差しを表に  
(夏目漱石「虞美人草」)
   
日本古来の色に興味を持つようになったのは高校生の頃から。
一番大きいのは泉鏡花の作品だ。
奥障子から薄色にすらすらと透く灯りや五色かがりの手燭
李美人の影の青きまで。
流麗な文体に魅了され一時期とり付かれたように読んでいた。
私の書くものに擬音と小物の描写が多いのはおそらく彼の影響だろう。
(文体も表現力も恐ろしく違うが)。また、心理学で官能評価など数々の実験を
行ったことも、興味の加速に一役になっている。
日常的にはあまり使われることのない、大好きな色の数々を紹介したいと思う。





★白の抄★

「雪白(シュエパイ)」
中国語。雪のような灰色を示す。
同じ字でも「雪白(せっぱく)と読むと雪の純白を示す日本語。
英語ではスノーホワイトだがあまり風情がないので
(SnowはいいがWhiteは響きも文字もからりと明るすぎ)
あまり望ましくない。かつては何故か「雪うさぎの白」という表現を
好んでもちいていた。


「乳白色(にゅはくしょく)」
英語ではミルクホワイト。中国語では同じ文字を「ルーパイスー」と読む。
私の中でこの色は八ケ岳の美しが森(地名)で見た濃い霧のイメージ。




★青の抄★

「空色(そらいろ)」
昼間の晴れた空の色。古くは平安時代から使われていた。
同じ色が中国語だと「天藍(ティンエラン」であり、この方が好ましい。
。中国語には青を示す色が多く
「井天藍(チンティンエラン」水と空の青
「海天藍(ハイティンエラン」地平線の青
「海藍(ハイラン)」明るい海の青
など清雅で想像力をかきたてる。実は常々使ってみたいと
思っているのだがルビを振るのも興ざめなので、残念ながら今は保留。


「月白色(ユエパイスー)
月光を思わせる、淡い青を示す色。私の大好きな鉱石、
月長石(Moonstone)の光がこれ。日本語だと
「月色(げっしょく)」。英語だとムーンライトブルー。
…漢字の国の人でよかった(失礼)


「宵藍(シャオラン)」
夏の宵をイメージするような浅い青色。やはり響きと文字が
とても気に入っている。因みにうちのポスペのねこの名前。
お使いに出す先々で「よいあい」と呼ばれ最近ぐれ気味。


「水色(みずいろ)」
ルビを振らなくても共有できる数少ない色の名前。
絵の具のようなぺったりとした色ではなく、なるべくなら
秋の空と地平の境にうっすらとたなびく色を想像してほしい。
水に関するものが大好きなので、この色も好んで用いている。私の好みの基調色?


「勿忘草色(わすれなぐさいろ)」

英語では「フォゲットミーナットブルー(forget-me-not-blue)
…いや、なにもういまい。勿忘草という花の色自体は薄い紫だが
色はJISのC40M10Y0B0(あなたのために色指定してみました)
失礼、淡い青。花言葉は「記憶」「真実の愛」
閏年の2月末にはこの花を恋人同士で贈りあうという習慣が
あったらしい。




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参考資料「色々な色」






















































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